ThinkStation P3 Ultra に、48GB SODIMM x2を実装した

Crucialより、1枚あたり48GBとなるSODIMMが発売となりました。P3の製品仕様では1スロットあたり最大32GBとなっていますが、これは製品開発時に32GBが最大だったのでそのような仕様になっていると思われます。ここらへんはThinkPadも同様ですね。

HW的に未配線だったり、UEFIで弾くなどの制限をかけていなければ、JEDEC準拠を謳っているこのメモリモジュールも動作すると思われます。

思っているだけではしょうがないので、実際に購入して実装してみました。まだ高いのでまずは1本で確認し、問題がなければ追ってもう1本追加する、というような段階を踏みました。

システム構成を変更すると、電源ONからLENOVOロゴが出るまでかなり時間がかかるんですよね(今回は2分ほどかかりました)。 本体ビープ音や、ディスプレイには何も出てこないので「システムが止まっている?」と不安になりますが、LENOVOロゴが出るまで触らずに待ちましょう。

UEFI上できちんと96GB認識していますね。速度は4000Mで、2Rankの2スロット挿し構成と認識されています。これもOKですね。

ではOSからは正しく認識されているでしょうか?

はい。OSからも問題なく使えています。これで仮想マシンにもかなり容量の割り当てが出来るようになります。

P3 UltraはSODIMMを4スロット持つので、最大で192GBまでいけるんでしょうかねぇ。今後に機会があれば試したいと思います。

ThinkPad X260 の2.5インチSATAドライブをM.2 NVMe SSDに換装した

ThinkPad X260です。2016年に購入したので、もう7年前の製品ですね。第6世代Core i7が載っています。12インチFHDモデルで、メモリも32GBまで拡張できて、そこそこ動くので未だに現役です。Linuxを載せて出張や外出時に連れていきます。さて、今回はこの機体の2.5インチSSD(SATA)を、M.2 NVMe SSD (Type2280)に換装したので、その顛末を。

換装はいろいろな方が行っています。googleなどで検索すると出てきますので、そちらの方もご参照下さい。

さて、X260にはM.2 Type2242のスロットが有るのですが、ここはWANカード専用になっていてSATAやNVMeのカードを挿しても使用できない、というのが既知となっています。ただ、2.5インチSATAが接続されているコネクタはPCIe Gen3 x2として使えるようです。次の部品が必要になります。

  • FRU: 0iHY319 M.2 2280 SSD Adapter Bracket ASM
  • FRU: 01AW445 BX260 SATA PCIE Cable Assy

これらはeBayで購入しました。2.5インチの変換アダプタは英国、ケーブルは中国のショップでから購入しました。アダプタは5日ほど、ケーブルは2週間ほどで到着しました。

それでは換装を始めます。バックカバーの固定ネジを緩めて、ツメの勘合を外します。手前側から外すと楽です。

 

これはまだ2.5インチSATA SSDが載っている状態。これを交換します。

 

これが変換アダプター。このカバーを外してNVMeを取り付けます。

 

取り付けるNVMe SSDは、Gen3世代のもの。Gen4にバトンタッチして休んでいたところを再登板です。WD Black SN700(Gen3 x4) 1TBですね。PC側がx2なので、使えるかどうかが不安でした。

 

SATA_PCIEケーブルを挿して組み上げます。ケーブルに怪しい保証シールが貼ってありますが、中国製部品あるあるですね。ちなみに元のSATA_SATAケーブルはコネクタ形状が異なるので挿さりません。

 

ケーブルはFRUとか書いてないんですよね。DC02C007K20で検索した方が引っかかりやすいかと思います。さて、あとは既存のSDDからコピーしてシステムを移し替えれば完了です。

 

読み取りだけの簡単なベンチマークをとってみました。1.7GB/sほどの速度が出ているので、Gen3 x2相当での動作になっていることが分かります。SATAのSSDのときは500MB/sあるかないかでしたので単純計算で3倍以上の高速化になりました。

 

今回の作業のおまけとして、内蔵バッテリを追加しました。

オリジナルは内蔵バッテリ非搭載モデルで、バッテリ空間にプラのスペーサが取り付けられています。これは、この裏にCMOS用バッテリがフレームに貼られているので落ちないように支えているものと思います。

 

プラのサポータを外して、内蔵バッテリを組み込んだ状態です。あとはボトムカバーを取り付けて、外部バッテリを元に戻せば完了です。

 

  • [おまけ] Linuxであったが故のトラブル

システムコピー後、ブート後にdracut-emergencyサービスになってしまう問題がありましたが、これはlinuxの起動initrd(initramfs)内にnvme.koが含まれていないことが原因でした。そのため起動処理でinitrdから rootへ移ることが出来ずに止まっていました。元のシステムでNVMeを使っていなかったので、カーネルのインストール時にNVMeドライバが含まれずに作成されたからです。一旦、外部デバイスからレスキューモードで起動して、使用したいカーネルVerに合わせてinitrdを作成すればOKです。

2023/08/15 追記

その後、この機体はオークション経由で売却となりました。いままでありがとう。

Fedora36で、gdm/Gnome起動不可に嵌った件

ある日のこと。パッケージを更新して再起動を行った。すると、「あれっ、何かおかしいです」というgnome-shellの白画面になった。今までだとVideoドライバ系を更新して1回目の再起動では偶に見たので、もう一度再起動を行った。しかしながら解決しない。gdmが入れないので、コンソールモードから試すもgnomeも起動できない。色々試すとsddmとxfceでとりあえずGUI環境で動かすことができた。

ただ、sddmからgnome、KDMともどちらも起動できない。Gnomeは白画面、KDMはすぐにsddmに戻ってきてしまう。

ログを見ても修復不能エラーが発生しました。と言う記述で何が原因で、とまでは出てきていない。パッケージを再インストールしてみたり、設定を見直していたりとゴニョゴニョしていた。ログイン前のgdmで落ちているので、システムサイドの問題であるように思えた。

どうしたものか、再インストールを試みようかと思っていたところ、思いがけないところから解決の糸口が見つかった。

当方はディスクにイメージを焼くときにk3bをよく使うのだが、今回こんなメッセージが出て起動できなかった。

  • k3b: symbol lookup error: /lib64/libsndfile.so.1: undefined symbol: lame_encode_buffer_interleaved_int

過去にlameをソースからビルドして入れたことがあり、その時のバージョンが3.99.3、またパッケージとしてもインストールされていてこのバージョンが3.100。古い方のlameライブラリが呼び出されていて新しいlibsndfile.soからはリンクできなかった模様。3.99.3をアンインストールして3.100を使うようにすると、k3bは無事に起動できた。

gdm/gnome起動できない問題も、これが原因。無駄に高機能なディスプレイマネージャなので、リンクできないライブラリがあったときに機能縮退せずに落ちていたようだ。そこはせめて「こんなエラーがあったので、関連する機能を無効化します」として処理を続行してもらいたかった。

設計に携わる者として、今後の参考にさせていただく。

ルータを RTX1210 から RTX1300 へ更新

現在使用しているRTX1210をRTX1300へ更新しました。RTX1210でも不具合があったわけではありませんが、IPoE接続環境にしてから受信オーバーランが結構頻発していて、力不足なのかなぁ、と思っていたぐらいです。

ここで、処理能力強化&10G対応を謳うRTX1300が発表されたので、置き換えを行いました。

本体の奥行きが長くなっているのは事前の情報で判明していましたが、外装箱がかなりデカいのにはビックリです。この箱の横幅は365mmありました。

中はこんな感じですね。本体を守る緩衝材が結構大きいです。

で、本体はこちら。箱の大きさがかなり大きいことが分かります。SFP+スロットにはキャップがついていてホコリが入らないようになっています。

んで、RTX1210と置き換えて稼働開始。速度表示LEDが1000Mだと橙なんですねぇ。2.5G以上だと緑みたいです。RTX1210では緑一色だったので、かなり賑やかになりました。

数時間まわしていますが、受信オーバーフローは出てないですね。スピードチェックとかやると出やすかったのですが、特に出ていないですね。

後はCPUの使用率が低いですね。スピードチェック時でも50%以下でした。あと4個あるCPUですが、処理の担当が決まっているっぽい挙動でした。空きCPUに処理を割り振っていく感じではなさそうに見えましたが、本当はどうなのでしょうか?

こちらはデフォルトにちょっとガジェットを追加した感じです。

閑話休題

RTX1300にはRTX1210で使用していたConfigを使ったのですが、user設定のところで落とし穴に嵌って何度も出荷状態に戻すことになってしまいました。RTX1210ではユーザがいなくても管理者パスワード設定だけで設定画面に入ることができたのですが、RTX1300ではここら辺が厳しくなりユーザ設定及びユーザ権限をきちんと行う必要がありました。ご参考まで。

IPoE + IPv4 over IPv6環境に移行した

昨年中頃から、平日日中のネットの速度が遅くなった感がある。テレワークで仕事をしているが、リモートデスクトップの接続がかなり重い。具体的に言うと、ウィンドウを移動するときにマウスで掴んで移動しても応答が5秒後に返ってくるとか、操作中に接続断が頻発するとか、仕事にならずストレス溜まりまくり。

早朝や夜間時間帯は問題ないので、昨今の事情でネットのトラフィックの混雑が影響していそう。試しに携帯のテザリング経由で仕事PCを接続してみると気持ちよく動く。

遅いときにネットの速度を計測してみたら、何と下りで1Mbpsも出ていない。昔のADSL時代に逆戻りしたよう。そういえば、ADSLの前はISDNだった。昔はフロッピー1枚のデータを落とすのに15分くらいかかったなぁ。OSの更新ディスケット一式を落とすのに何時間かかったことか・・・・。ダウンロード時だけISDNを2B接続にしたりして。その前はアナログモデム。288から56Kモデムに買い換えたのに48kでしか繋がらなくて悔しい思いをしたなぁ。

閑話休題

このままでと仕事にならないので年末年始の休み期間を使ってネット環境の改善を行いました。いままでのプロバイダはIPv4/IPv6ともPPPoEとなっているので、少なくともIPoE接続に変更します。また、IPv4は固定IPアドレスを借りてサーバを運用しているのでIPoE環境でも固定IPを使いたい。回線は都合によりNTTフレッツ光に縛られます。

ということで、当方の要求仕様をまとめると次のようになります。

  • 足回りはNTTのフレッツ光
  • IPv6は、IPoE接続
  • IPv4は、IPv4 over IPv6 かつ固定IPアドレスを使えること

この条件で個人で使えるISPサービスって少ないんですよね。法人向けならばそこそこあるんですがねぇ。

今回乗り換え先として選択したのはインターリンクの「フレッツ接続 ZOOT NATIVE 固定IPサービス」です。transixにIPIP接続になります。ルータに設定を流し込んで、サクッと接続できました。肝心の速度も問題無いですね。平日日中でもIPv6/IPv4とも下り250Mbps以上で接続できています。リモートデスクトップも全く問題無しです。

プロバイダを変更したのと、固定IPのアドレスが変更になったとで、サーバ系の設定変更が面倒でしたね。特にOP25B対応。今までのISPは自回線であればPort25でメールが送れていたのですが、ISP変更のためSMTP認証して一旦ISP側サーバにリレーしてもらうようにしなければなりません。あとはDNSまわり等など。

こんなに変わるなら、さっさと乗り換えれば良かった・・・。

Golf4のサイドマーカーレンズを交換した

このごろ、雨が降るとサイドマーカーレンズ内に水滴がつくなぁ、と思っていました。 しばらくそのまま放置していましたが、最近みたら中に藻が繁殖してだいぶ醜い状態になっていました。

ということで、サイドマーカーレンズを交換しました。 ディーラーに純正型番を調べてもらい部品の手配をかけました。部番は1J0949117になります。

水の侵入予防のため、ハウジングとクリアレンズの隙間にエポキシ材を充填しました。以下はマスキングテープを巻いた状態です。

1日放置して硬化させて交換しました。交換後の古いサイドマーカーは接着が剥がれてレンズとハウジングとが外れてしまう状態になっていました。よく走行中に落ちなかったものです。真ん中の電球レンズも経年で黄ばんでしまっています。

交換後はクリアで綺麗な外観になりました。

サイドマーカーをネットで調べると、結構安く売っているのが分かります。ディーラーの価格の数分の1です。 当初、この安いので良いかなと思って1セット購入してみました。

酷いものでした。

もう、出来がおもちゃレベル。接着剤のはみ出し、メッキのムラ/ゴミ混入/不足/剥がれ、どうみてもパチものレベルの外観。いくら安くてもこれはないでしょう。ゴミを買ってしまいました・・・・

左が安物。右が取り外した純正品。レンズ外周の出来が、というか表情が違います。また安物の左上コーナー部にメッキが入っていません。細かい点では、安物は電球レンズ頭頂部が多分シールではないかと思われます。純正は蒸着っぽい。

日本の有名なインターネットショッピングモールに出店している店から購入したんですけどね。あまり安いのはパチモノを疑え、ということでしょうか。

パンを焼く

バゲット生地にチーズを沢山混ぜ込んでパンを焼きました。生地は1次発酵が終わった冷凍のものを使っています。

パン焼き 5thトライアル

これで5回目のトライアルです。ようやく食べられるパンが出来ました。まだ発酵の具合の見極めが難しく発酵不足ぎみですがしっかりと膨れてくれました。

1stトライアルでは、発酵過多となって大きな酸っぱい乾パンみたいなモノが出来ました。2ndトライアルは逆に発酵不足となり、焼き上がりで膨らまずに内部にもちっとした生地っぽいのが残っていました。

3rdトライアル、4thトライアルでようやく発酵の具合が解ってきてそこそこいい感じなモノが出来ました。3rdと4thはオーブンの設定を変えてみて試したのですが、当方の環境では高温設定ではあまりうまくできませんでした。

古いオーブンレンジだと厳しいかなぁ。最新のオーブンレンジが欲しいなぁ。

PC(ノート/サーバ)をFedora33に更新

一年ぶりなんですねぇ・・・。いろいろと忙しくて日記書く暇がありませんでした。あっ、SMTPはあの後、直ちに修正しました。この機会にパスワードすべて変更です。

Fedora32から、Fedora33へシステムを更新しました。いつも通りな感じです。UEFIの子はgrubが正しくインストールされないので、grubコンソールからrootを指定してブートします。BIOSの子は特に問題ないようですね。

サーバは今年の春に仮想化して1台のPCに押し込めました。ただ、このHOSTの子を更新する時はサーバがすべて停止してしまうので、DNSとかメールとかネットワーク系が全停止になってしまうのがねぇ・・・。NASに機能を移してしまうか、検討中です。

あと、サーバが再起動した時に標準時で起きてしまうのも困った。ntpdateで時刻設定するのだが、時刻が遅れているとDNSがまともに応答しない。で、NTPサーバのアドレスが取れずに時刻も修正できない、ということが起こる。まあ、NTP宛先をIP直指定にすれば良いのだがね。

環境がだいぶ変わって、PCはThinkPad P52(Main) / ThinkPad W541(Sub)を使用中。サーバは退役したThinkPad W510を使ってQEMU/KVM上に移行し、いままでのThinkPad T61pは引退、売却となりました。

SMTPサーバのパスワードがクラックされた

昨日の夜、メールサーバから”Undelivered Mail Return to Sender”と配送不可を知らせるメールが大量に発生した。

自分が出したメールの宛先が間違っていたのかと思っていたが、直近でメールは出していない。戻ってきたメールのヘッダを見ると、自身が他のホスト/ドメインからスパムメールを出している!? どうもSMTPのパスがクラックされてリレー転送に使われているみたいと判明。

メールサーバを止めてパスを再設定。これで転送は止まりました。 しかし、あの桁数のSASL_AUTHのパスがクラックされるとは・・・。だいぶ前からLOGINを試行する攻撃があったのは知っていましたが、桁数があったので放置していました。甘くみていましたね。

これからは定期的に変更しないと、ですねぇ。。。もう少し桁数を増やすか。。。

それから、メールキューに残っているメッセージもすべて消去です。でないと、宛先不明のメールの再送を繰り返してしまいます。

Golf4 20万キロに到達

小生のGolf4が、ようやく20万キロに到達しました。いやぁ、長かったですね。17年掛かりました。地球5周分、月までようやく半分を越えたところですね。

20万キロに到達

ここ1~2年は仕事で休みがとれなかったり、骨折したりなどで長距離を走らなかったので、距離が延びませんでした。これからはもう少し乗れるでしょう。

この車で、月まで行くのが目標です・・・